男と女と書くほうが、
女と男と書くよりもしっくり来るような気がする。
これは、べつに女性蔑視とかそんなんじゃなくて、
日本語というものがそういう風に出来ているからなんじゃないか。
と思う、実際のところは言葉の勉強が足りないので良く分からないのだけれども。
この世界には男と女、ひいてはオスとメスという役割分担があって。
なぜか、多くの生物がそのシステムを採用しているのが不思議でしょうがない。
なんでなんだ?
要するにオスメスというのは。
精子っていう配偶子を作る役割と、
卵子っていう配偶子を作る役割分担のことで。
たくさん数を作ってばらまうちゃうのと。
そのばらまかれたののうちたった一つだけを受け入れて、
がんばって分裂して体を作るのと。ってことで。
なんだよ。オスって結局がんばって分裂したりしないじゃん。
だからメスのほうがえらいじゃん。
と言うことも出来るし、
がんばって分裂する代わりに。
いっぱい数を打つのにエネルギー使ってるんだからしょうがないじゃん。
だから結局相容れないのかも知れないけれども、
お互い様なわけで。
どっちかだけでは子孫が繁栄しないように仕組んだのはいったい何なんだ?
これを言葉で表現しようとすると、
複雑すぎて、生物の教科書みたいになってしまうのかあるいは
言葉はどうしても物事を直線的にしか表現できないから、
仕方なく男と女と並べて書くしかないんじゃなかろうか。
仕方なくと書いたけれども、
男と女のシステムっていうのは直線的なものじゃないんだ。
同じ流れの中に並べてしかるものじゃない。たぶん。
もしかしたら、らせん状に並んでいて、くんずほぐれつ。
近づいたり、離れたりしているんだけど(時々その間から子供が生まれたりする)
それをマトモに表現しようとすると。
もしかしたら男と女のシステムっていう3次元の模型を作って、
この辺が男で、この辺が女って説明したほうが適切なのかもしれない。
あるいは曼荼羅みたいな宗教画で、説明したら、もっといいのかもしれない。
これには別に深い意味があるわけではなくて。
正6角形を書いて、1つおきの角から真ん中に向かって直線を引くと。
なんとなく立方体に見えるみたいな、
錯覚表現みたいな感じに近いような気がする。
高次元のものを低次元にしないと人間には見えないじゃん。
見るな、感じるんだ!
ならもうちょっと分かるのかもしれないけれども。
それに人間だけならそれで良いかもしれないけれども。
例えば真夜中にいっせいに産卵するサンゴみたいな生き物のオスメスを、
どうやって言葉で表現したら良いのかなんて全然わからない。
まず精子がぶわーっとなって。
そこへ卵子がやってきてって時間で並べて書くしか無いじゃん。
でも結局精子が卵子の殻を食い破って入ってくるわけで。
精子が先にばらまかれてた方が効率が良いじゃないか。
卵子が先に出て、流されてしまったらどうすればいいんだ。
そんなわけで、仕方なく。
日本語では時系列順に男と女って並べているんじゃないかなぁ。
それを安易に女と男と書いてしまうと、
複雑極まりない生命の営みを根本から逆転してしまうような気がして、
すわりが悪くてしょうがないんじゃなかろうか。